海外の映画やドラマで英語を勉強していると、国によって英語の話し方が違う……!!そう思った方も少なくないのではないでしょうか。
そう、一口に英語と言っても、英語が国際的に広がる過程で、その国々で独自に定着していきました。
この記事では、世界の英語についてお話しいたします。
実際に英語を使用している人ってどんな人たち??
英語は、公用語の話者数では世界で一番多いですが、実は母語の話者数としては中国語が一番多いんですよ!
英語の母語の話者のことはNSE(Native Speaker of English)
非母語話者は NNSE(Non-Native Speaker of English)と呼びます。
言語を習得する時の英語の区分
母語としての英語はENL(English as a Native Language)
第2言語としての英語はESL(English as a Second Language)
外国語としての英語はEFL(English as a Foreign Language)
といいます!
英語の種類
英語は、さまざまな国に定着していますが、それぞれその国の言語に影響を及ぼして、その国独自の特徴を持つ英語に変化しています。
国や地域の母語や文化に英語自体がその社会の実情に合わせた形に土着化する土着化している例もありますよね。
日本の和製英語もその一例です。
パソコンはPersonal Computerですしね!
標準英語とは
現代言語学の専門家ロバート・ラド(Robert Lado)氏が定義したものによると、標準英語とは、英語の話し言葉や書きことばにおいて定着した教養ある用法のことだといいます。
教養人・知識人によって広く用いられ、公共放送で正式に用いられる英語です。
例えば、アメリカのテレビのニュースの放送網英語(Network English)などがそれにあたります。
日本の英語教育では、RP(received pronunciation)とNetwork Englishを使用しています。
世界の英語
世界で使用されている英語の例と特徴をご紹介します!!
イギリス英語
The Queen’s English
容認発音(Received Pronunciation,RP)、イギリスの標準発音
アメリカ英語
一般米語:General American(GA)
アメリカの黒人の方の英語の話し方を反映したBlack English Vernacular(BEV)があります。
BEVの特徴
be動詞の否定形がain’tを用いる
be動詞の短縮ができる際には、be動詞を削除する⇨例 (標準英語の場合)He is smart.→(短縮)He’s smart. (BEVの場合) He smart.
オーストラリア英語
Aussie English
“G’day Mate!”(”Hello, friend”の意味で、gはgoodです)
のようなオーストラリア特有の表現があります。
また、dayを、「デイ」ではなく「ダイ」と発音もします。
シェイクスピア時代のロンドン付近の英語の発音の特徴を持っています。
ニュージーランド英語
Kiwi English
ニュージーランドの先住民マオリの言語であるマオリ語の影響も受けています。
Kiwi Englishはイギリス英語をベースにしています。
例:colorではなくcolourなど
インド英語
Hinglish(ヒングリッシュ)
付加疑問がすべて、”~, isn’t it?”になるという特徴があります。
インド英語も元々はイギリス英語をベースにしていましたが、
rを「ル」と発音したり、単語を綴り通りに読むなど特徴があります。
国際補助語 Lingua francaってなに?
Lingua Franca(リングワ・フランカ)とは、もともとはイタリアの「フランク国の言語」という意味ですが、共通の言語を持たない人たちが、コミュニケーションのために共通して使う言語のことをいいます!
現在、英語がLingua Francaですよね!!
世界の人とコミュニケーションを図るための国際的な補助語として、これからも英語の必要性はますます増していくでしょう。
いろいろな英語の違いを知って、楽しく英語学習を進めていただけたら幸いです!!